過去の災害の教訓から生まれた防災ソリューション
台風や落雷等自然災害によって電源を喪失したマンホールポンプを迅速に起動させる支援システムです。脱炭素社会の実現に向け、「太陽光発電」等により充電した「可搬型蓄電池」「電動車両(EV/PHEV)」を、停電時に電源供給源として用い、当社の「制御盤」を介して停止したポンプを起動し、マンホールからの溢水を未然に防ぐ、過去の災害の教訓から生まれた、これまでにない防災ソリューションです。
【NETIS登録番号】KT-230316-A
特長
- 可搬型蓄電池または電動車両(EV/PHEV)を電源として、停電により停止したマンホールポンプを起動可能
- 応急復旧作業は、電気工事士等の資格者が不要
- 複数施設を迅速に応急復旧でき、機動的な運用が可能
- 可搬型蓄電池を用いた自動運転により、無人での運用が可能
- 狭隘地や騒音の問題など、現場での作業上の課題を解決
- 脱炭素対策のニーズにも適したシステム
特許取得
特許第7047160号
特許第7138258号
特許第7185801号
紹介動画
導入メリット
高機動性
可搬型蓄電池は車輪付きで軽量のため、大人2人で車両への搭載が可能です。可搬型蓄電池の良さに加え、電動車両自体を電源供給源として利用することが可能(※1)なため、停電中の複数のマンホールポンプを同時に起動させることができます。
※1 外部給電器を使用して駆動用バッテリーから電気を取り出します。
簡単接続
発動発電機等を使用する従来の復旧作業においては、緊急電源を制御盤に接続する作業は有資格者(電気工事士等)が行う必要がありました。本システムでは、可搬型蓄電池または電動車両から制御盤への接続に専用コネクタを使用するため、どなたでも簡単に復旧作業を行うことができます。
騒音がない/CO2削減
可搬型蓄電池・電動車両を電源として用いることで、従来使われていた発動発電機(エンジン駆動式)に比べ騒音やCO2排出の大幅な削減が可能となります。
給電時騒音の比較
電源または作業車両 | 騒音値(dB) |
---|---|
発動発電機(発電時)※1 | 75~110 |
バキューム車(汲上作業時)※1 | 102 |
電動車両等(給電時) | 0 |
※2 メーカー値
CO2排出量の比較
非常時電源等 | CO2排出量 (kg-CO2) | 備考 | |
---|---|---|---|
従来式 | 発動発電機 | 59.9~72.8 | 試算条件) 37.5KVA発電機の2時間運転の場合 燃費(軽油)11.6~14.1ℓ/h ※1 軽油1ℓ当たり 2.58kg~Co2 ※2 |
本システム | 可搬型蓄電池 (商用電源充電時) | 5.3 | 試算条件) 6kWシステムを2時間放電後に商用電源から充電した場合 0.441kg~CO2/kWh ※3 |
可搬型蓄電池 (再生可能エネルギー充電時) | 0 | 試算条件) 6kWシステムを2時間放電後に太陽光発電にて充電した場合 0kg~CO2/kWh |
※2 出典:「算定・報告・講評制度における試算方法・排出係数一覧」(環境省)
※3 出典:「東京電力エナジーパートナーHP」(2020年度)
高出力・高容量
5.5kW出力までのマンホールポンプに対応することができます。自動運転で、24時間以上の長時間連続運転が可能です。(※2)
※2 ポンプ機種、ポンプ起動回数や流入汚水量に条件があります。
多用途
可搬型蓄電池や電動車両からの電源はAC100V、AC200Vに対応しており、マンホールポンプ以外の設備にも給電が可能です。
例:緊急点検・調査時の照明・換気用電源、雨水排水用仮設ポンプの稼働電源、避難所照明
再生可能エネルギーの有効活用
可搬型蓄電池・電動車両は商用電源(一般家庭用電源含む)のみならず、太陽光発電等の再生可能エネルギーから充電が可能です。
適用施設
ポンプ出力(kW) | 適用システム |
---|---|
0.4 | 標準型 |
0.75 | |
1.5 | |
2.2 | |
3.7 | |
5.5 | |
7.5 | 特注型 |